フレット擦り合わせ
- onukishingo1992
- 2019年9月20日
- 読了時間: 2分
こんにちは。
McGuren Custom Guitars 大貫です。
今回はフレットのすり合わせについて。
よく聞く言葉ですが、実際にどうゆう内容の修理なのでしょうか?
すり合わせとはその名の通りフレットを削り均一に慣らす修理です。
厳密に言えば「均一」ではありませんが。
どんな時にやるかというと、
例えばこんな状態であればすり合わせをおすすめします。

このような感じでフレットに凹ができ、チョーキングや音のビビり、詰まりの原因隣ます。
この状態は使用者の扱いなどが原因という訳ではありません。
フレットの多くはニッケルシルバーという合金でできています。
加工性にも優れ輝きもよくほとんどのギター、ベースに使用されています。
弦の振動などにより使えば少しずつ減っていきます。
他にはステンレス製のフレットなんかもあります。
キッチン周りなどにもよく使われる金属で、
ステン(汚れ)に強く硬いそしてサビにくい為ロングライフなフレットです。
その硬さの為加工は容易ではなく工賃も割高になります。
音もハイのでかたが特徴的です。
長くなりましたが、
つまりはフレットは実は消耗品であるということです。
一度ご自身のギターも気にして見てみてください。
そして凹んでしまったフレットは慣らして平らにします。

こんな感じです。
このままではピッチも曖昧ですので専用の工具で頂点を作り角を丸めていきます。

簡単な説明ですがおおよそこんな内容です。
フレットが低くなるのでナットも合わせて加工します。
低くなりすぎたものは抜いて新しいフレットに打ち替えが必要となってきます。
車やバイク、自転車や機械と同じようにギターも定期的なメンテナンスや修理が必要です。
お金もかかるので無理にはすすめませんが、
手入れのされたギターは当然ながら弾き心地もよくトラブルも少ないです。
演奏頻度の高い方やバンドマンの方は特に楽器との付き合いかたを意識してみると
自分の楽器をもっと愛せるのではないでしょうか?
今回ご依頼いただいたのは地元宇都宮発のガールズバンド
Lucie,too のChisaさんのテレキャスター。

一番最初の修理内容はテレキャスター折っちゃいました!
っていうなかなかな内容でしたがそのテレキャスターは今も健在で、
今回久しぶりの修理です。
どんなバンドか気になる方はURLを貼っておくのでチェックしてみてください。
読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!
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