Gibson J-45 ナット交換
- onukishingo1992
- 2015年11月26日
- 読了時間: 2分
本日はGibsonのJ-45のナット交換の修理です。
1942年の登場から数多くのミュージシャンに愛され続けるまさに名機といったところでしょうか。
日本では吉田拓郎さんや斉藤和義さんなんかでもおなじみですね。
私の一番好きなギターです。

しかも今回のモデルは2011年のカスタムショップ製、
トップ材にはアディロンダック・レッド・スプルース!
熱処理によるエイジド加工が施されているようです。
そのため新しくてもヴィンテージギターのような枯れたサウンドをだせるのだとか。
60年代前半のJ-45を再現しているようでブリッジもアジャスタブルサドルです。
アジャスタブルサドルはボディとの接点が少なくなるため鳴りにも影響がありますがこのギターはそんなのお構いなしで激鳴りです!
本当に素晴らしいギターです。
しかーし!
ギターは使っていれば必ずどこかしら不調が出てくるものです。
今回は開放弦でのビビりがあるとのことで確認をしてみると、、、

写真だとわかりにくいですがナットのミゾが深くなりすぎて3弦は1フレットに完全に当たってしまっています。
牛骨でできたナットは弦の振動やチューニングや張替時の擦れなどで少しずつ減ってしまいます。
言ってみればナットも消耗品なのです。
カーボンやブラスなどの素材の物もありますがもちろん音も変化してしまいます。
そこは好みの問題でもありますが!
それではナット交換の作業をざっくり紹介します。
まずは今ついているナットを外します。

その後接着面を綺麗に掃除します。

ナットの元となる牛骨を既定のサイズまで削ります。

そして形を整え、フレットの高さを写し取ります。


肝心のミゾ切り。
専用のやすりで弦の太さごとに削ります。

接着して細かな調整を経て、ナット交換終了です。

一人で作業していると写真を撮り忘れる事がおおいので大まかな作業風景ですが、
無事ビビりも解消!
また素敵なサウンドを鳴り響かせてください。
修理は随時受け付けておりますのでお問合せコーナー、もしくはお電話ください!
それではまた次回!
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